【世界23カ国】ヤフートップページのWebデザインを比較する
ちょっと前になりますが、なぜ日本のWebデザインはダサいのか?など、Webデザインに対する評価が文化の違いにより異なっている。もしくはまだ日本のWebデザインは知的成熟が未熟である、といったWebデザインに関することが話題となっていました。
では、海外のWebデザインと日本のWebデザインではどれだけの違いがあるのか?
それは日本のサイトだけ、海外のサイトだけ、見ていてもなかなかわかりません。共通するサイトを見ることによって初めて比較が出来る側面もあるはずです。
世界に展開するWebサービスのWebデザインは各国共通なのか?
そんな折、先月米ヤフーのトップページがリニューアルされました。(余白を生かして見やすさを重視した、米ヤフーの新しいWebデザイン)
新しい米ヤフーのWebデザインはニュースにフォーカス、サービスの集中化を行った上で、「余白」を生かしてとても見やすいWebデザインになっていましたね。
当然、日本のヤフーと比べるとやはりWebデザインは大きな違いが見られます。
では、世界各国のヤフーのWebデザインはどのようになっているのでしょうか。同じWebサイトのWebデザインが各国で違いが見られたら、それは各国それぞれに「文化の違い」があり、各国の「トレンド」を汲み取ってWebデザインが施されている、と考えられるのではないでしょうか。
…まぁ、といっても各国でのトラフィックはバラバラですし、絶対的に各国に合わせたWebデザインとなっているとは言えない面も往々にあると思います。米ヤフーのように「ニュースに特化する」という目的あってのWebデザインになっていることだってあります。ですが同じヤフーというWebサービスなのに明らかにWebデザインが異なっている国もあります。またトラフィックの面では少なくともヤフーはポータルサイトとして存在しており、「入り口」に当たるサイトは多くの方がご覧になられるサイトであることに間違いはありません。それを比較してわかることもあると思い、エントリーさせて頂きます。
それでは、世界23カ国のヤフートップページのWebデザインを見比べてみましょう。
世界23カ国のヤフートップページのWebデザイン
中国のヤフートップページ。早速日本のデザインと異なります。バックが赤い!左メニューには沢山のコンテンツがあり、ページ全体がかなり下までスクロールできますね。(追記:ちょうどこの日はバックが赤になるサイトジャックが行われていたようです)
台湾のヤフーWebデザイン。左メニューが2カラムに。赤字で強調しているのが目立ちますね。また、ロゴがちょっとポップ。
ヤフー香港のWebデザイン。ちょうどこの日はサイト周りを広告が占拠していました。Yahoo JAPANでもたまにしていますよね。こちらもメニューが2カラムに。香港と台湾のWebデザインはサイト周りの広告を除けばけっこう似てますね。
南アフリカのヤフーWebデザイン。サイト周りの背景が白ではなくグラデーションになっています。このWebデザインの国が多いですね。今回は挙げていませんが他国でもこのWebデザインが多く使用されていました。
ルーマニアのヤフーWebデザイン。南アフリカとほぼ同じですが、サイト周りが広告になっています。また、メニューの配置が変わってたりしてますね。
メキシコヤフーのWebデザイン。トップ上部のバナーが印象的ですね。トップバナー下には、写真や動画などのすぐに視聴を楽しめるコンテンツを配置しています。
インドの南西部で使用されているマラヤラム語のヤフーWebデザイン。んー、サイト上部の緑背景やメニューの色など、なんとなくカラフルですね。当然私は読めません。
ヤフーポーランドのWebデザイン。南アフリカのものなどと似ています。けどやはりメニューが異なりますね。なんとFacebookやTwitterなどの他Webサービスへのリンクがメニューになっています。「ポータルサイト」としては確かに間違ってはいませんが・・・。
ベンガルのヤフーWebデザイン。こちらもカラフル。このWebデザインだと、Yahoo!のロゴが入ってなかったら全然Yahoo!のサイトだってわかりませんね。。
フランスのYahoo!Webデザイン。これもあの似ているWebデザイン。右カラムの広告が長いです。
ブラジルのヤフーWebデザイン。上部の大きな広告が目立ちます。それ以外は似ているWebデザイン。
ノルウェーのヤフーWebデザイン。こちらもほぼあの似ているWebデザイン。ただし、ほとんど写真が使われていない点は特筆にあたります。広告を抜かしたら画像がないっていうのはすごい。
ニュージーランドのヤフーWebデザイン。これまた初めて見るタイプのWebデザイン。グローバルメニューがあって、そこには背景がないという点も面白い。大きく写真を使っている点は、ノルウェーと比べると全然違いますね。また、今までで一番検索窓が追いやられている気がします。
南インドの言語であるタミル語が使用されたヤフーのWebデザイン。インド圏はカラフルですね。また、柄が背景に利用されているタイプも初めてでした。
タイのヤフーWebデザイン。あの似ているWebデザインのタイプ。ですが、ニュースなどがタブ別に分かれていませんね。あれ、あと広告が見当たらない。ニュースリンクはほとんどがシンガポールのYahoo! Newsへと飛びました。
インドのカルターナ州の公用語であるカンナダ語向けのヤフーのWebデザイン。
インドのヤフーに共通している点として、グローバルメニューがヘッダーにあり、そのヘッダーがカラフルな点ですね。右カラムにあるサムネイルが特徴的です。
インド西部のマハーラーシュートラ州の公用語が使用されているヤフーのWebデザイン。こちらもインド圏のヤフーですが、Yahoo!タミルのWebデザインと似ています。
イタリアのヤフーWebデザイン。ヤフーメキシコのヘッダー広告が抜けたような構成です。
アラブ圏のヤフーWebデザイン。なんとメニューが右に配置されています!そういえばアラブ圏のWikipediaも右にメニューが配置されていましたね。文字も右詰めになっています。これはいつもと左右反対のヤフーを見ているような感覚。
インドのヒンディー語を使用しているヤフーWebデザイン。背景が青い!そしてまたロゴがカラフルです。インドはやはりカラフルな色合いが多く利用されることが多い。
オーストラリアのヤフーWebデザイン。Yahoo! 7という名が利用されています。ニュージーランドヤフーのボトムに表示されるfixed要素が、右になったような構成。というかそれ以外はほとんど同じ構成ですね。
そして先日リニューアルされた米Yahoo!のWebデザイン。んー、全然今まで見てきたものと異なりますね。ここまでニュースに特化しているWebデザインは各国のヤフートップページの中でもyahoo.comだけです。
そして最後に!我らがYahoo! JAPANのWebデザイン。やっぱり一番しっくりきますか?ここまで様々なヤフーのWebデザインを見てくると、Yahoo! JAPANのWebデザインってけっこう各国と違うんだなぁと思いますねー。
ちなみに昨日時点のYahoo!JAPANトップページのWebデザインはこんな感じ。
サイトジャックがすごい演出を出していました!ですが、サイトレイアウトとしての変化はありません。このように日々ちょっとした変化がある点もポータルサイトWebデザインの面白いところですね。きっと世界のヤフーのWebデザインも今観たらキャプチャのものとは変わっているかもしれません。
ちなみに「Yahoo! JAPANのトップページデザイン15年史」ではこれまでのYahoo!JAPANトップページの遍歴が観れるので、この記事が楽しめた方はこちらもきっと面白いですよ。
文化とともにWebデザインは変わる、がしかし、、
「Webデザインは文化とともに変化する。」これは世界のYahoo!トップページを観たとおり、国によってWebデザインは異なっていましたね。例えばアラブ圏のサイトでは右メニューが主流となっていたり、インド圏ではカラフルな色合いが特徴的だったり、純日本人の私にとっては「ん!?」と思うWebデザインがありました。ですが、それら圏域の方々がYahoo!JAPANのトップページを見たら、「ん!?」と思うのでしょう。
その生活スタイルによってどのようなレイアウトが見やすいか、どのような配色に好感が持てるのか、人々の嗜好は変わってきます。おそらくそれはWebデザインに対しても同じことがいえるでしょうか。
・・・・
と、いっても、全てのサイトをみて、「全然違う!」と思うほどの変化があるかと言われればそうでない面もあります。あくまで同じWebサービスのWebデザインを国ごとに比較すると違いがあるよ、ということをヤフートップページを見比べることでまとめました。
いずれにしても、そこで求められるデザインを設計してつくり上げる。そのスキルが重要ですよね。私自身も当ブログ「Web風」を通じて、諸兄の素晴らしいWebデザインを参考にさせていただきながら、もっともっとWebデザインの技術を磨いて行きたいと思いました!
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